特別養護老人ホームの仕事とは

日本社会では介護を必要としている高齢者の数が年々増えてきていますが、それに伴い介護業界への需要も高まっている。介護業界では高齢者一人ひとりの状態やニーズに合わせて様々なサービスが提供されているのだ。特に特別養護老人ホームは、介護度の高い高齢者へのさまざまなサービスが充実していることで注目されている。

特別養護老人ホームは入居型の介護施設で、高齢者が長期間入居できることが特徴だ。高齢者の中には特別養護老人ホームが終の棲家となる場合もあり、施設を利用している高齢者にとっては大切な生活の場と言えるだろう。特別養護老人ホームは24時間稼働しているので、介護スタッフの勤務形態も夜勤を含むシフト交代制になることがほとんどだ。

仕事内容は身体介護サービスを含む介護サービスの提供で、入浴介助や排泄介助、食事サポートなどがある。身体介護サービスを提供するためには専門的な知識や技術が必要になるため、一般的には介護職員初任者研修資格以上の介護資格の取得が必要とされている。

しかし、身体介護サービスの提供は介護福祉士の管理下であれば介護資格を取得していなくても提供できるため、勤務先の特別養護老人ホームの現場責任者が介護福祉士の場合は介護資格無資格でも従事することが可能だ。他の施設に比べ介護度の重い高齢者が入居しているため仕事の負担も大きくなることがあるだろう。しかし、高齢者の支えになっていることを直接感じられる特別養護老人ホームならではのやりがいも感じられるのだ。